yakutetsu3の日記

お薬の勉強をしております、

抗うつ薬ーアミトリプチリン

今回はアミトリプチリン(トリプタノール)について書いていきます。

 

アミトリプチリン塩酸塩(トリプタノール) 添付文書より

禁忌

閉塞隅角緑内障、三環系抗うつ薬に過敏症、心筋梗塞の回復初期、尿閉(前立腺疾患等)、MAO阻害剤併用中あるいは投与中止後2週間以内

 

効能・効果

1. 精神科領域におけるうつ病うつ状態 
2. 夜尿症 

3. 末梢性神経障害性疼痛←アミトリプチリンの特徴の一つ

 

用法・用量

1. 初期用量30~75mg、1日150mgまで漸増し分割投与。最高用量300mgまで増量することあり。

2. 1日10~30mg、就寝前投与。

3. 初期用量1日10mg、最高用量1日150mgまで。

 

効果発現時間:記載なし。

 

分布

血液脳関門通過性:通過する。

血液胎盤関門通過性:通過する。➨有益性投与。

乳汁への移行性:移行する。➨添付文書上では中止。←こう書いてあるのは添付文書だけで「産婦人科診療ガイドライン―産科編 2020」ではそんな記載はなく)抗うつ薬:三環系抗うつ薬SSRI の RID は一般に 10% 以下であり児への大きな悪影響は見込まれない.使用に対して慎重に検討との記載はあり。使っちゃいけませんとは書いてないようです。

髄液への移行性:移行する。

 

併用禁忌

MAO阻害剤セレギリン塩酸塩(エフピー)、ラサギリンメシル酸塩(アジレクト)

 

代謝

本剤は,主に肝代謝酵素チトクローム P4502D6(CYP2D6)により代謝される。また,CYP3A4,CYP2C19 及び CYP1A2 によっても代謝される。

 

腹膜透析:ほとんど除去されない

血液灌流:ほとんど除去されない

インタビューフォームより

一包化・粉砕について禁止の記載なし。

 

今回の参考文献

添付文書、インタビューフォーム、産婦人科診療ガイドライン―産科編 2020